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愛知県知事選挙を終えて思うこと

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2月1日に愛知県知事選挙がおこなわれ、予想どおり大村氏の圧勝で終わった。

私は、昼過ぎに投票所に行ったが他に投票に訪れている人はほとんど見かけなかった。事前に予想されたことだが、投票率の低さを肌で感じた。案の定、県全体の今回の投票率は34.93%で史上2番目の低さ。そんな中、飛島村の投票率はといえば52.62%で県内では4番目に高かった。それでも前回の投票率が65.88%だっただけに10%以上、下がったことになる。
おもしろいことに投票率の高い上位6位までの市町村は前回と入れ替わりなしの同じ順位である。一般的に人口の少ない町村は投票率が高い。裏を返せば高齢化率が高いところが投票率も高いといえるのでは。いくら関心が低い国政選挙でも、或いは勝敗が決まっているような選挙でも、高齢者は律儀に選挙に行く方が多いということなのだろう。

ところで選挙は当選・落選を決めるためだけのものではない。民意を数字で表す意味合いもある。その意味合いから言うと今回の知事選挙はたいした争点もなく、選択肢が少ない盛り上がりに欠ける選挙だったと思う。原因はほとんどの政党が大村氏に勝てる候補者を擁立することができず相乗りしたことによるものだ。それぞれ主義主張の違う党が相乗りしての選挙は楽な闘いはできても、今後の県政や県議会が円滑に運営されることはどう考えても不自然だ。それができるんだったら県議会には政党は不要ということになる。いろんな利害や思惑を抱えて打算的に選挙協力をしたと言われても仕方がない。今回の知事選において普段批判し合っている政党どうしがひとりの候補者を一緒に応援している姿が、有権者の目には馴れ合いに映り、白けた選挙だったということを34.93という数字が民意を反映しているようにも思える。

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