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奥尻島への視察

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10月3日、4日と北海道奥尻島へ議員行政視察に行ってきた。

今回の視察の目的は19年前に大きな津波被害を受けた奥尻町の
防災対策を視察するためであった。

飛行機で奥尻島に着き、バスで少し移動して、すぐ目に飛び込んできたのは
『望海橋』であった。地震が発生してから津波が到達するまでに逃げる
高台(人工地盤)である。奥尻町は地震発生後3分~4分で第一波が到達したらしい。

避難する方法として避難ビルという建物ではなく、人工的に高台を作ることで
一時的に避難し、まずは命を守るという発想によるものである。
建設費は高いが維持管理費がかからないところや、施錠・解錠が不要などの利用面など
でのメリットがある。

もう1つ印象的だったのが海面から12mの高さの防潮堤であった。
12mの高さは、実際その場所に立ってみると非常に高いと感じる高さだ。
自分のイメージと実際に津波が到達した高さには大きなギャップがあることに気がつかされた。

頭の中や机上でこの程度の高さがあれば津波から逃れれると思っていても
実際現場でどこまで津波が来たかという現実を目の当たりにすると、人間の想定なんて
あてにならないということを思い知らされる。

今我々に求められているのは、飛島村の津波など防災対策をどのレベルまで持っていくか
ということである。

体感的にこれなら安心と思っていてもそれを超える自然の営みの地震や津波が起きることは
頭の中に置いておかなければならない。

村が如何に財政面での折り合いをつけ、許される範囲で地震や津波に対する対策の充実を図り、
尚且つ平常時の利活用をどう考えていくかが急務の課題である。


望海橋(人口地盤)  バスの中からの撮影で全体が青くなってしまいました。


望海橋を下から見た写真。漁業関係者がこの階段を駆け上がり避難する


11mの高さの防潮堤。写真ではわかりにくいがかなり高い。防潮堤が高いために民家から海が見えない

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