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議員視察②

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議員行政視察2日目は千葉県浦安市であった。

この市は面積は飛島村より狭いが人口が約16万人。東京のベッドタウン
でもある。

皆さんご存知のディズニーランドの最寄り駅である舞浜駅から視察が始まった。

一見、ここのどこが被災地かと思うほど街の様子や人の動きは日常的であった。

しかし、出迎えに来ていただいた市職員の方の説明により、駅周辺の随所に
いろんな被害の痕があることに徐々に気づくこととなった。

歩道の陥没や隆起、歩道橋の階段の損傷、建物の傾き等々。
すべて応急的な工事が施してあった。

その後、市が用意してくれたバスで市役所に移動し、震災時に撮影されたビデオを
見せていただいた。
地面が浮桟橋のように揺れる様子や水や砂が吹き上がる液状化現象の様子が生々しく
撮影されていた。

幸いなことに浦安市ではこの震災による犠牲者は1人もいなかったそうだ。
どうやら液状化現象は人の死に直結する確率は低いようである。
しかし、液状化現象直後からライフラインの機能が失われ、たちまち日常生活に支障をきたす。

浦安市も液状化被害により、上下水道とガスが破損し、住民は不便を強いられたようだ。
特に下水道の破損によってトイレが利用できなくなったので、市は仮設トイレの設置や
便袋を配布し、急場をしのいだそうだ。

市全体の75パーセントの面積に液状化被害が現れたそうだ。その全てが埋立地である。

飛島村も全域が海の埋め立てによりできた土地であるので大地震が来れば液状化
現象による被害が必ず起きるといっても過言ではない。

既存住宅を事前に液状化対策することはなかなか難しいが、新築する際は液状化対策を
施したほうが賢明のようだ。

現に浦安市では液状化対策の施工してある建物の罹災はほとんどなかったようである。
液状化対策の工事は決して安くはないが、被災して修復する費用や建て直しの費用のことを思えば、
必ずしも高いとは言えないことになる。

今回の視察を通じて、改めて災害リスクの高い土地に住む我々の防災意識の向上と
できる限りの防災対策の必要性を痛感した。


支柱の根元は30センチほど地盤沈下していた。



駅の2階へ続く階段の破損箇所


噴砂のあとが今でもあちこちに残っている。


小学校は夏休み期間中に修復工事が進められていた。
この小学校は菅首相も視察に訪れたそうだ。


歩道と車道との高低差が40~50センチくらいある。

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