4月21日、旧小学校跡地に建設された「飛島村北避難所」の竣工式が行われた。工事関係者や多くのご来賓の方々のご臨席のもと、式典が執り行われた。
この避難所は災害時に600人収容可能で救援活動や救援物資の配付などの中心となる「拠点避難所」である。それと同時に災害弱者、つまり高齢者や傷病者が一時避難の後に収容される「福祉避難所」の役割を担っている。4月14日以降の熊本県では大きな地震により、甚大な被害が発生している。その状況をテレビや新聞で見るにつけ、避難所の役割の重要性を改めて感じさせられた。
今回の九州の地震で日本列島のどこにおいても、いつ大きな地震が起きても不思議でないことと、そして大きな地震の直後に更に大きな地震が起きることもあり得ることが証明された。我々は「備えあれば憂いなし」「明日は我が身」という意識を持ち続けなければならない。災害は来ないに超したことはないが、もし発生した場合、避難所の存在やその機能で何人もの命を救うことができるのであれば、決して金額的に高い公共施設ではないということになる。東日本大震災から5年が経ち、危機意識が薄れつつあった中、今回の熊本の地震の発生は我々に今一度警鐘を鳴らしているように思う。
玄関前にある震度5以上で自動で解錠するキーボックス
水害時の移動手段となるゴムボート
避難所内で一定のプライバシーが保てるテント式パーテーションと床の硬さを和らげるエアーマット