10月26日(日)「よのなかを学ぶ!」という講演会に行ってきました。
この講演会は愛知県弁護士会と名古屋市主催で中区役所ホールで開催されました。
先週始め、中日新聞に開催予定が掲載されていたので行ってみたのですが、大変興味深い話が多く勉強になりました。
講師は前杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏。
よくマスコミに取り上げられている人で、都内では義務教育分野で初の民間人中学校長。
株式会社リクルートの社員からから公立中学校の校長先生になった人です。現在は退職され大阪府の特別顧問になってみえます。
本人も言っておられたのですが、歌手のさだまさしさんに似た感じ。
「あ~あの人ねっ!」と思い浮かべられた方もいると思います。
藤原氏が提唱しているのは「閉鎖型の学校」から「開かれたネットワーク型の学校」への変革をテーマに学校と地域のかかわりを深くして子供たちを地域みんなの力で育てていこうというものです。
職場を定年退職された優秀な方々や教職を目指している学生など地域の資源をもっと学校の場に活用してはどうかという趣旨で「よのなか科」とか「地域本部」というアイデアを創設されています。
「よのなか科」とは教科書を使った受身の授業とは異なり、自分の身近な視点から世界の仕組み、世の中の仕組みを勉強していこうというものです。時には授業にゲストを迎えたり、模擬議会等のロールプレイを取り入れ子供たちにとって興味を持てる主体的な授業を目指している。
「地域本部」とは卒業生、現役PTAやPTAのOB、地域住民、教員養成課程の学生等、様々な立場の大人で構成。
学校緑化整備、図書室開放(整備運営)、学力向上支援(土曜日学校の運営)や「よのなか科」のサポート(外部講師の手配)等、教員だけでは負担が大きく、なかなか手をつけにくい部分の課題解決やより良い学校づくりをサポートする学校運営支援組織。
飛島村は小中一貫教育を始めていますが、これから『飛島学園』の平成22年開校に向けてこういったアイデアで取り入れられるものは取り入れることによって、ハード面に劣らぬソフト面でも素晴らしい学校ができあがるのではないかという気持ちにさせられました。