4月17日、臨時議会があった。
今回の臨時議会は補正予算についての審議が主なものであった。
臨時議会に先立ち行われた全員協議会で議論が交わされた問題を
2つお伝えしておこう。
◎1つは救命胴衣購入のための合計約960万円の補正予算である。
村は津波などの水害に備えて保育所、保育園、飛島村学園の
子どもたちのために救命胴衣を買い揃えようと予算計上した。
このことに対し、反対議員の意見は逃げることを優先すべきで、
動きにくくなる救命胴衣は必要ない。また、普段の学校生活
においても邪魔になるのではないかという内容であった。
どの程度の地震や津波が来るか誰にも正確に想定できないのであれば、
その状況において、救命胴衣を着けずに急いで避難するのも
ひとつの選択肢であるし、避難が困難と判断すれば救命胴衣を着用し、
より安全な場所で待機するのも選択肢であると思う。よってその選択肢を残す
ためにも救命胴衣は必要だと発言した。
人命にかかわることであり、できるだけの備えは必要であるとの村長答弁で
あった。
◎もう1つ問題になった補正予算は教育課の計上したドライミスト設置工事の
1,000万円の補正予算である。
ドライミストとは夏場の暑い日に水蒸気状の冷気によって体を冷やす設備である。
担当課からはグラウンドには木陰が無く、熱中症対策として設置したいとの
説明であった。
昨年、そんなに熱中症になる子どもがたくさん出たかと問えば2~3人とのこと。
また、近隣の学校で設置している学校があるかと問えば「無い」とのこと。
これらの理由から私は必要ないと主張した。
聞けば日影をつくる工事も予定されているという。
日影は必要なので日影をつくるための工事はやればよいと思う。
子どもたちにとっても、ドライミストを使うことが、ためになるとは思えない。
飛島の子どもたちがドライミストの下で涼んでいる光景は見たくないものだ。
街なかの四方ビルに囲まれ、風が通らない学校ならともかく、現状の飛島学園の
グラウンドにドライミストを設置することは住民からも理解は得られないと思う。
ドライミストをどうしても設置しなければいけない理由が見当たらない。
結果としてほとんどの議員も同様の考えであり、予算は通ったが執行は
保留または、停止ということになった。